曽祖母は明治生まれだったためか、ものを大切にする人でした。
裁縫で糸が絡まって私が切ろうとしたとき、「切ったらそこでおしまいだから」と根気よく解いていました。
そのときはさほど何も思いませんでしたが、大人になってちょっとしたときに思い出すシーンです。
今はものが溢れた時代で、効率を重視して無駄にしがちですが、ふとしたときに思い出しては手間をかけるようにしています。
これは、「ものを大切にしなさい」と言葉で教えられても身に付かなかった感性だと思います。
曽祖母がじっくりと絡んだ糸を解いているのを見ていたからこそ、自分の記憶にも深く刻み付けられています。
同様に、例えばお茶を淹れるときの手順や丁寧さなども、言葉では教えられません。
子どもは母親や父親が実行しているのを見て覚えます。
箸の持ち方、挨拶、布団の上げ下げに至るまで全て親の真似から始まります。
教育とはものを教えることではなく、親自身がきちんと生活することなのかもしれません。
低温時高温時どちらでも使えるグリース潤滑
下はマイナス20度から上は170度まで使用できるので、低温の環境でも高温の環境でもどちらでも使用可能です。